2026.06.28 季譜の里だより

第2回「活け花の集い」を開催いたしました。
宿泊者同士が花を通して交流し、日本文化を体験できるこの催し。
今回は17名が参加し、海外からのお客様やスタッフも一緒になって、笑顔あふれる時間となりました。

活け花を通して生まれた交流
今回、特に印象的だったのは、お客様同士の自然な交流です。
ご夫婦でお越しのお客様の中には、奥様だけがご参加された方もいらっしゃいました。
「最初は一人で参加するのが少し不安でした。」
そんなお気持ちをお話しされていましたが、活け花が始まると、隣同士で作品を見せ合ったり、お互いの花を褒め合ったりと、自然と会話が生まれていました。
「知らない方とも交流ができて、とても有意義でした。」
そんな嬉しいお声もいただきました。
実は、この”交流”こそが、私たちがこの集いで大切にしたいと考えていることです。
活け花を体験することだけでなく、花を通して人と人がつながり、新たな出会いが生まれる時間になれば——。
その想いが、今回少しずつ形になってきたことを嬉しく感じています。

花を通して、日本文化に触れる時間
当日は、黒田先生がお一人おひとりの作品をご覧になりながら、花の向きや枝ぶりを丁寧にアドバイスしてくださいました。
同じ花材を使っていても、完成した作品は十人十色。
それぞれの感性が表れた作品が並び、会場には笑顔があふれていました。
海外からお越しのお客様にも、日本ならではの文化に触れる特別な体験としてお楽しみいただくことができました。

季譜の里らしい時間を、これからも
季譜の里では、館内約100か所に季節の花を活け、お客様をお迎えしています。
その花に触れ、自ら活けてみることで、季節の移ろいや自然の美しさを、より身近に感じていただけるのも、この集いならではの魅力です。
これからも、日本文化の美しさや、人と人とのつながりを感じられる時間を大切にしながら、「活け花の集い」を続けてまいります。
次回も皆様とご一緒できる日を、心より楽しみにしております。
2026.06.27 季譜の里のこだわり

令和八年五月、湯郷温泉 季譜の里の正面の門に、新たな看板を設えました。
この看板は、京佛師・冨田珠雲氏による作品です。
温もりある欅(けやき)板に刻まれた「季譜の里」の文字。そして、ロゴには、日本の伝統装飾技法である「截金(きりかね)」が施されています。
截金とは、金箔や銀箔を細く裁ち、文様を描く日本の伝統技法です。仏像や仏画の装飾にも用いられてきた繊細な技で、光を受ける角度によって、さりげなく美しい表情を見せてくれます。
木のぬくもりと、日本の伝統技法、そして職人の手仕事が調和したこの看板は、季譜の里らしいおもてなしの心を形にした、新たな「宿の顔」となりました。
ご到着の際、最初にお客様をお迎えする正面の門。そこに掲げられたこの看板が、これから先も多くのお客様をお迎えしながら、季譜の里とともに末永く時を重ねてくれることを願っております。
ご来館の際は、ぜひ正面の門にも目を向けていただき、京佛師の技が息づく新たな看板をご覧ください。
皆様のご来館を心よりお待ちしております。
2026.06.10 季譜の里だより

先日、季譜の里では谷崎テトラさんをお招きし、スタッフ向けにWell-beingについて学ぶ研修を開催いたしました。
「Well-beingとは何か。」
「旅館におけるWell-beingとは何か。」
そして、
「私たちが健やかに生きるとはどういうことか。」
長年にわたり環境や社会、人と自然とのつながりを見つめ続けてこられた谷崎テトラさんのお話を通して、私たち自身が日々のおもてなしについて改めて考える、貴重な時間となりました。

Well-beingとは?
Well-beingとは、単に健康であることだけではなく、心も身体も満たされ、自分らしく健やかに生きることを意味する言葉として使われています。
近年では、企業経営や教育、医療など、さまざまな分野で注目されていますが、私たちは「旅館」という場所だからこそ、お手伝いできるWell-beingがあるのではないかと考えています。
旅館におけるWell-beingとは
温泉旅館は、古くから湯治文化をはじめ、人々が心身を癒やし、英気を養う場所として親しまれてきました。
忙しい日常を少し離れ、
温泉に身をゆだねること。
旬の食材を味わうこと。
花を愛でること。
静かな時間を過ごすこと。
そんな何気ない時間の積み重ねが、心と身体を整え、自分らしさを取り戻すきっかけになるのではないでしょうか。

季譜の里が大切にしていること
季譜の里では、館内約100か所に季節の花を生け、お客様をお迎えしております。
また、ロビーから廊下、客室まで全館畳敷きとし、素足でゆったりとお過ごしいただける空間づくりを大切にしています。
旬の山海の幸を取り入れた会席料理や、湯郷温泉のお湯、四季折々の自然もまた、この土地ならではの魅力です。
特別なことをするのではなく、自然や季節、日本旅館ならではの文化に触れながら、ゆっくりとした時間を過ごしていただくこと。
それが、私たちが考えるWell-beingにつながる滞在です。
学びを、おもてなしへ
今回の研修を通して、私たちは改めて「お客様にとって心地よい時間とは何か」を考える機会をいただきました。
お客様お一人おひとりが、ご自身のペースで過ごし、心穏やかにお帰りいただけること。
そして、また季節を変えて訪れたいと思っていただけること。
そんな時間をお届けできるよう、今回の学びを日々のおもてなしに生かしてまいります。
季譜の里はこれからも、四季の移ろいとともに、心と身体を整えるひとときをお届けできる宿でありたいと考えています。
2026.06.05 季譜の里のこだわり

温泉旅館で過ごす時間の心地よさは、お部屋や温泉、お料理だけで決まるものではありません。
館内を歩くひとときや、湯上がりに客室へ戻る時間。そんな何気ない瞬間の積み重ねが、旅の印象を豊かなものにしてくれます。
季譜の里では、ロビーから廊下、客室まで全館を畳敷きとしております。
玄関で靴を脱ぎ、一歩館内へ足を踏み入れた瞬間から、畳のやわらかな感触に包まれる。そんな旅館ならではの心地よさをお楽しみいただけます。
全館畳敷きとは?
全館畳敷きとは、客室だけでなく、ロビーや廊下などの共用スペースも含めて畳で統一された空間のことです。
一般的な旅館では、客室は畳でも廊下は板張りやカーペットという場合も少なくありません。
季譜の里では、館内のほぼすべてを畳敷きとしており、スリッパを履く必要がありません。
素足のまま館内を歩けるため、ご自宅で過ごすような開放感と、日本旅館ならではの落ち着きを同時に感じていただけます。

素足で歩く心地よさ
畳の魅力のひとつは、足裏に伝わるやさしい感触です。
湯上がりに素足で廊下を歩くと、畳のほどよい弾力とさらりとした肌触りが心地よく、自然と肩の力が抜けていきます。
窓から差し込むやわらかな光や、庭を渡る風を感じながら歩く時間は、忙しい日常ではなかなか味わうことのできない贅沢なひとときです。
どこか懐かしく、心が落ち着く。
畳には、そんな不思議な魅力があります。
小さなお子様連れにも安心
季譜の里の全館畳敷きは、小さなお子様連れのお客様にもご好評をいただいております。
畳には適度な弾力があり、フローリングに比べて転倒時の衝撃を和らげる特徴があります。
また、スリッパを履く必要がないため、お子様が歩き回る際にも安心です。
ご家族皆様がリラックスしてお過ごしいただける環境づくりは、私たちが大切にしているおもてなしのひとつです。
畳が生み出す静かな時間
畳には音をやわらげる効果があります。
足音が響きにくいため、館内には穏やかで落ち着いた空気が流れています。
温泉旅館で過ごす時間に求められるのは、豪華さだけではありません。
静かに流れる時間の中で心と身体を休めること。
畳敷きの空間は、そのための大切な役割を担っています。

温泉とともに味わう、季譜の里ならではの寛ぎ
温泉で身体を温め、美味しい料理に舌鼓を打ち、畳の上でゆっくりと寛ぐ。
季譜の里では、そんな日本旅館ならではの滞在をお楽しみいただけます。
足元から伝わる畳のぬくもりは、派手ではありませんが、旅の満足度をそっと支えてくれる存在です。
湯郷温泉へお越しの際は、ぜひ全館畳敷きの心地よさをご体感ください。
旅館に流れる静かな時間を足元から感じながら、どうぞごゆっくりとお過ごしください。
2026.05.10 スタッフブログ

季譜の里では、季節ごとに趣向を凝らしたウェルカムドリンクでおもてなししております。
手作りのお茶請けとともに、ご到着のひとときをごゆっくりとお過ごしくださいませ。
また、ウェルカムや喫茶で使用している器の一部は、館内ショップにてお買い求めいただけます。
写真の湯呑は、陶芸家・十河隆志さん @t_pottery_ による「ほっこり湯呑」。
ご滞在の思い出として、ぜひお気軽にスタッフまでお声がけください。