2015.11.30 スタッフブログ
大人から子供まで幅広い人気を誇る「ちびまる子ちゃん」。
その原作者さくらももこさんの活動全般を振り返る展覧会が
瀬戸内市立美術館にて開催されます。
さくらももこさんは1984年に「りぼん」誌上でデビューし、
その創作活動は2014年に30周年を迎えました。
今回の展覧会では、作品原画約130点を中心に、
鮮やかな色彩で描かれたイラスト、エッセイの直筆原稿などが展示され、
さくらももこさんの作品制作の軌跡をご覧ける内容となっています。
おもわずほんわかする様な「さくらももこの世界」をお楽しみください。
さくらももこの世界展
期間:12月5日(土)~2016年1月24日(日)09:00~17:00
場所:瀬戸内市立美術館(4階展示室、3階展示室、3階研修室)
岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓4911
お問い合わせ:0869-34-3130 (瀬戸内市立美術館)
料金:一般800円/割引(団体20名以上または65歳以上)700円
大学生・高校生600円/中学生以下無料
※入館は午後4時30分まで
【休館日】
毎週月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日、
年末年始(12月28日~1月4日)
2015.11.27 スタッフブログ
岡山市のカルチャーゾーンの一角にある天神山文化プラザ。
ここでは岡山に縁のある様々な作家の企画展が行われています。
その第68回目となる天プラ・セレクションvol.68は岡山市在住の画家・吉行鮎子さんの絵画展。
沖縄県立芸術大学で陶芸を学んだ後、独学で絵画を始めた吉行さん。
作品「雪崩スローモーション」では、氷山のような巨大な女性、
遠くで手を振る女性に気付かない男性など、
絵の中の様々な要素が見る人の想像や不安を掻き立てます。
「地球上の変化も感情の爆発もじわりじわりとやってくる。
表面からはよく見えず、ある日積み重なったものが突如に崩れる。雪崩のように。」
その吉行さんの言葉の様に、そこには、自身の内面に広がる大切な夢の世界と、
多くの矛盾を孕んだ現実世界との狭間を行き来して発見した
ドキドキするような自分だけの真実や、溢れんばかりの感情が込められているのでしょう。
本展のテーマは「自然を浴びる」。北極の氷山から直滑降で赤道直下のジャングルへ。
果ては開放感あふれる草原へ。吉行さんの止まらないエモーションが描きだした
絵画の数々にはシュールかつポップ、それでいて圧倒的な力強さを感じます。
会期は残すところ3日。是非吉行さんの不思議な世界を体感してみてください。
吉行鮎子展 エモーションが止まらない
期間:11月24日(火)~11月29日(日)10:00~18:00
※最終日は16:00まで
場所:岡山県天神山文化プラザ(2階 第3展示室)
岡山県岡山市北区天神町8-54
お問い合わせ:086-226-5005
料金:無料
アクセス:JR岡山駅/徒歩15分、市内電車/東山行「城下」下車徒歩3分、
バス/藤原団地行「天神町」下車
※無料駐車場あり
詳細情報:http://www.tenplaza.info/event/detail.php?i=145
2015.11.25 スタッフブログ
季譜の里からお車で約30分、
奈義町現代美術館にて岡山県出身の写真家/美術家
下道基行氏の新作展が開催されています。
下道氏は、第6回岡山県新進美術家育成「I氏賞」で
大賞を受賞するなど、国内外で精力的に作品を発表し、
注目を集めている作家です。
旅を繰り返しながら、訪れた場所に深く眠る特有の歴史や記憶を取材し
写真に収め、時にそれらについて文章を書くことを作品としています。
今回はかつて砲台だった台座の廃墟を再利用する
プロジェクトを映像や写真等で展示。
とても個性的で観る人の心を掴む作品展になっています。
是非、足をお運びください。
下道基行 Re-Fort Project 海を眺める方法
期間:11月14日(土)~12月13日(日)09:30~17:00
場所:奈義町現代美術館
岡山県勝田郡奈義町豊沢441
お問い合わせ:0868-36-5811
入場料:入場料:一般・大学生200円、高校生以下・75歳以上は無料
※常設展と一緒にお求めの場合は通常入館料700円でご覧いただけます。
休館日: 月曜日、祝日の翌日
(11月23日【月】は開館、24日【火】は休館
2015.10.25 スタッフブログ
ガラス作家・中野由紀子さんの新作が入荷いたしました。
今回の作品はサンドブラストという砂で削る技法で仕上げた「ripen+monet」シリーズのグラスを中心に多数の作品をお持ちいただきました。
ネーミングの「ripen」は果物、穀物などが熟れる、実るという意味合いを持ち、
「monet」はその名の通り、フランスの画家・クロード・モネの事を表しています。
植物をモチーフに模様を模られたその作品は、モネの睡蓮からインスピレーションを受けている事もあり、そのネーミングが付けられました。
ひとつひとつエッチングされた模様は同じものがなく、
それを模って削り出された表情は有機的な立体感も感じさせてくれます。
まるで中野さんの息使いが宿っているようです。
富士山をイメージして作られたこんな一輪挿しも。
絵ゴコロと遊ゴコロ満載の中野さんのガラス作品の数々、展示場所はロビーです。
ご滞在の際はごゆっくりと、手に取ってお楽しみくださいませ。
2015.09.26 スタッフブログ

昨日は生け花の生け替え日でした。
季譜の里では毎週月曜日と金曜日、週2階に分けて、
館内76ケ所のお花の模様替えをいたします。
今回はお花会場に少しお邪魔して来ました。

秋になると、椿や姫榊(ひさかき)などの枝葉が多く扱われます。
「夏には重たく、あつくるしくも感じたこれらは、秋になった途端すっと馴染む」
と黒田先生。
夏場はナツハゼなどの風通しの良い枝葉が気持ち良く感じられますが、
先生の言葉通り、涼しくなってくると椿の様な厚みのある葉を眺めるのが落ち着きます。
きっと人の感覚も四季と共にうつろいでいるのでしょう。

こちらは多年草のシぺラス。
元々は北アフリカは熱帯アフリカに分布する植物ですが、
すらっとした草姿と扇状に広がる花軸が涼しげで、水辺によく似合います。
日中はまだ暑さの残る9月にはピッタリでしょうか。
因みに古代エジプトではシぺラスの茎の葉をはいで、その繊維からパピルス紙がつくられました。
(シぺラスの学名はシぺラス・パピルス)
英語のPaper(紙)の語源はこのパピルスに端を発しているそうです。

リンドウの花。
色は紫ばかりと思っていたら、こんな色もあるんですね。
今ではすっかり自生のものを見なくなった気がしますが、
秋の晴天に花をさかせるリンドウは、昔はよく池や田畑のまわりで見かけた覚えがあります。

晩夏から秋にかけて咲くオミナエシ。
お彼岸の時期は切り花でよく見かけます。
先生もお墓参りの際は必ずといっていいほど持ってゆくお花だそうです。

秋らしい栗のイガもありました。
枝を付けたまま花材として用いたり、生け花にそっとそえて置いたりします。
青いイガがほんのり色付いているのを見ると、深まりゆく秋をしみじみと感じます。
お花会場にはこの他にも里山の秋がいっぱいでした。
生け花はお泊りの方も見学、体験出来ますので、
是非、生け替え日には黒田先生に会いにいらしてください。
季譜の里の生け花は、近隣の里山の草木、
黒田先生の自宅で育てられた花々で生けられております。
館内で湯郷は里山の四季を感じていただければ幸いです。