デジタルデトックス旅行とは?やり方や温泉宿での過ごし方を解説
「旅行に出かけても、ついスマートフォンで仕事の連絡やSNSを確認してしまう」「せっかくの休日なのに、普段と同じように画面を見続けている」と感じることはないでしょうか。旅行中にスマートフォンやパソコンとの距離を意識し、画面を見ない時間を設ける過ごし方は「デジタルデトックス旅行」などと呼ばれています。
デジタルデトックスは、旅行中ずっとスマートフォンを使わないことが目的ではありません。地図や交通情報、緊急時の連絡など必要な用途は残しつつ、SNSや動画を見る時間を減らすなど、自分に合った形で取り入れられます。自然の中を歩く、読書をする、温泉につかるなど、画面以外に目を向ける時間をつくるのもひとつの方法です。
今回の記事では、デジタルデトックス旅行の意味や基本的なやり方、旅先での楽しみ方、宿選びのポイントをわかりやすく解説します。温泉宿での具体的な過ごし方も紹介するので、スマートフォンから少し距離を置いて旅の時間を楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。
デジタルデトックス旅行の意味と特徴

旅行中にスマートフォンやパソコンなどとの距離を意識し、普段より画面を見る時間を減らす過ごし方は「デジタルデトックス旅行」などと呼ばれています。完全にデジタル機器を使わなくても取り入れられるため、まずは基本的な考え方と、旅行をきっかけに実践する目的を押さえておきましょう。
デジタルデトックスの基本的な考え方
デジタルデトックスには統一された厳密な定義があるわけではありませんが、一般にはスマートフォンやSNS、パソコンなどの利用を一定期間控えたり、使う時間を意識的に減らしたりする取り組みを指します。完全に利用をやめる方法だけではなく、特定のアプリを開かない、利用時間を短くするといった方法もあります。
そのため、「旅行中はスマートフォンを一切触らない」と決めなくても構いません。地図や交通情報、予約画面など旅行に必要な用途は残し、SNSや動画を見る時間だけ減らす方法でも取り入れられます。
大切なのは、デジタル機器を使わないこと自体を目的にしすぎないことです。自分の旅行に支障が出ない範囲で、普段より画面から離れる時間をつくることから始めるとよいでしょう。
旅行で取り入れる目的
普段の生活では、仕事の連絡や家族とのやり取り、地図、決済など、スマートフォンを使う場面が数多くあります。日常の中では利用を減らしにくいと感じる方もいるでしょう。
そこで、旅行を普段のデジタル機器との付き合い方を見直すきっかけにする方法があります。旅先では、景色を眺める、散歩をする、食事を楽しむなど、スマートフォンを操作しなくても楽しめる時間をつくれます。
デジタル機器から離れることだけを目標にするのではなく、「せっかく旅に出たから、目の前の景色や人との会話を楽しもう」と考えると取り入れやすくなります。旅行そのものを楽しむための選択肢として考えてみましょう。
デジタルデトックス旅行のやり方
デジタルデトックス旅行を始める際は、スマートフォンを完全に封印するより、使わない時間と必要な用途を分けておく方が実践しやすくなります。旅行では地図や交通情報、予約確認などが必要になることもあるため、出発前に準備しておくと安心です。
| 準備 | ポイント |
| 使わない時間を決める | 朝や夕食後など無理のない時間帯から始める |
| 通知を減らす | 不要な通知を切り、必要な連絡は受け取れる状態にする |
| 必要情報をまとめる | 地図や予約情報、交通情報などを事前に用意する |
スマートフォンを使わない時間の設定
まずは、旅行中のどの時間にスマートフォンを見ないか決めてみましょう。たとえば、朝食後から昼まで、夕食後から就寝までなど、普段より画面から離れやすい時間帯を選びます。
最初から1日中使わないと決めると、連絡や情報確認ができないことが気になり、かえって落ち着かない場合があります。「朝の1時間だけ」「食事中は見ない」など、短い時間から始めても問題ありません。
決めた時間にはスマートフォンを鞄や客室に置き、散歩や読書など別のことを楽しんでみましょう。時間の長さを競うものではないため、自分の旅行に合う範囲で調整することがポイントです。
通知を減らし緊急連絡手段を残す準備
通知はスマートフォンへ注意を向けるきっかけになるため、旅行中に必要のない通知だけ一時的に切る方法があります。SNSやニュース、仕事用アプリなど、すぐに確認する必要のないものを選んで設定しておくとよいでしょう。
一方で、家族からの電話や緊急時の連絡まで受け取れなくすると、かえって不安が増えてしまいます。必要な相手だけ着信を受け取れる設定にする、同行者と連絡方法を決めておくなど、安心して旅行できる手段は残します。
すべての通知を遮断するのではなく、「今すぐ見る必要があるもの」と「旅行後でもよいもの」を分けるイメージです。旅行中の不安を増やさないことも、無理なく続けるためには大切です。
地図や予約情報など必要な情報の準備
旅行では、地図や交通機関の時刻、宿泊予約、電子チケットなどをスマートフォンで確認する場面があります。デジタル機器を使わないために不便を我慢するのではなく、必要な情報をあらかじめ準備しておくと画面を見る回数を抑えやすくなります。
宿の住所や電話番号、乗車する交通機関の時間、予約番号などを紙へ控えておくのもひとつの方法です。スマートフォンに保存する場合も、スクリーンショットなどでまとめておけば、その都度検索する必要がありません。
紙の地図やガイドブックを利用する方法もあります。旅行中に何が必要になるかを事前に考え、デジタル機器を使う場面をあらかじめ限定しておきましょう。
デジタルデトックス旅行の楽しみ方

スマートフォンを見る時間を減らしたら、その時間をどう過ごすかを考えてみましょう。特別な体験を予約しなくても、散策や読書など身近な楽しみ方があります。一人旅や日帰りでも取り入れられるため、まとまった休みがなくても実践できます。
何をするかまで決めすぎず、その日の気分に合わせて選んでみてください。
- 自然の中での散策や休息
- 読書や書き物を楽しむ時間
- 一人旅で自分のペースを優先する時間
- 日帰りで気軽に取り入れる過ごし方
自然の中での散策や休息
海や山、森、公園などを歩く時間は、スマートフォンを鞄にしまって過ごしやすい選択肢です。写真を撮ることだけに集中せず、景色を眺めたり、風や周囲の音を感じたりしながら、自分のペースで歩いてみましょう。
長く歩き続けなくても構いません。ベンチに座って景色を眺める、宿の周辺を少し散歩するなど、その場所でゆっくり過ごすだけでも取り入れられます。
「せっかくなら何かしなければ」と考えすぎず、画面を見ずに過ごせることを選ぶのがポイントです。自然豊かな観光地だけでなく、庭園や川沿い、静かな公園などでも取り入れられます。
読書や書き物を楽しむ時間
スマートフォンを見ない時間には、紙の本を読んだり、ノートに考えを書き留めたりするのもよいでしょう。普段は少し時間が空くとSNSやニュースを見てしまう方でも、旅行中に本やノートを持ち歩けば、別の過ごし方を選びやすくなります。
読む冊数やページ数は気にしなくて構いません。気になっていた本を少し読む、旅先で感じたことを数行書くなど、自分が楽しめる程度で十分です。
宿のラウンジや客室、静かなカフェなど、そのとき落ち着ける場所を選びましょう。紙の本やノートをあらかじめ荷物へ入れておくと、空いた時間にスマートフォン以外を手に取る選択肢になります。
一人旅で自分のペースを優先する時間
同行者との予定調整がない一人旅では、自分の判断でスマートフォンを使う時間や、その日の過ごし方を決められるという面があります。散歩したくなったら外へ出る、疲れたら宿へ戻るなど、予定を自分のペースで変えられます。
ただし、知らない土地を一人で訪れる場合は、安全面への配慮も欠かせません。家族に大まかな旅程を伝えておく、必要な連絡手段を残すなど、安心して過ごせる準備はしておきましょう。
スマートフォンを使わないことを優先しすぎると、かえって不便を感じることもあります。移動時は地図を使い、目的地へ着いたら鞄にしまうなど、必要な場面とそれ以外を分ける方法が現実的です。
日帰りで気軽に取り入れる過ごし方
デジタルデトックス旅行は、宿泊を伴う旅行だけに限りません。日帰りで温泉へ出かけたり、自然のある場所を散策したりする時間にも取り入れられます。まとまった休みを取りにくい場合は、休日の半日だけスマートフォンを見る時間を減らしてみてもよいでしょう。
日帰りでは、やりたいことを増やしすぎないことがポイントです。「温泉へ行く」「自然の中を歩く」など目的を1つか2つに絞れば、移動や予定の確認で何度もスマートフォンを見る必要も少なくなります。
宿泊旅行へ行く前に、自分がどの程度スマートフォンから離れて過ごせるかを試す機会として活用する方法もあります。
デジタルデトックス旅行の宿選びのポイント
宿泊旅行でデジタルデトックスを取り入れるなら、観光地の多さだけでなく、宿でどのような時間を過ごせるかも見ておきたいところです。専用プランが用意されていなくても、自分でスマートフォンを使う時間を決めれば取り入れられます。周辺環境や館内の過ごしやすさ、移動の負担を基準に考えてみましょう。
観光の予定を多く入れず、宿で過ごす時間そのものを楽しみたい方は、「おこもりステイとは?温泉宿での過ごし方や楽しみ方」も参考にしてみてください。
- 自然や静けさを感じやすい環境か
- 宿の中で過ごしやすい設備や空間か
- 移動の負担を抑えやすい立地か
自然や静けさを感じやすい環境
宿を選ぶ際は、スマートフォンを操作しなくても落ち着いて過ごせそうな環境か考えてみましょう。自然を感じられる周辺環境や、静かに過ごせる客室など、人によって重視する条件は異なります。
デジタルデトックスだからといって、「電波が入らない場所」や人里離れた宿でなくても構いません。必要な連絡ができる環境を保ちながら、自分の意思でスマートフォンを置いて過ごせれば十分です。
普段とは異なる景色を楽しめる、外の音を聞きながらゆっくりできるなど、自分が画面以外へ目を向けやすいと感じる環境を探してみましょう。
宿の中で過ごしやすい設備や空間
スマートフォンを見ない時間を長めに設けるなら、宿の中で過ごせる場所にも注目してみましょう。温泉や庭、ラウンジ、読書スペースなど、デジタル機器を使わなくても過ごせる設備や空間があると、滞在中の選択肢が広がります。
一方で、設備の数が多いほどよいわけではありません。静かな客室で景色を眺めたり、お茶を飲んだりする時間を楽しみたい方もいるでしょう。
大切なのは、自分が宿でどのような時間を過ごしたいかです。宿の写真や館内案内、宿泊プランなどを見ながら、外出せずに過ごす時間も楽しめそうか考えてみてください。
移動の負担を抑えやすい立地
遠くへ行くほどデジタルデトックスに向いているわけではありません。移動時間が長かったり乗り換えが複雑だったりすると、経路や時刻を確認するため、旅行中にスマートフォンを使う場面が増えることもあります。
特に1泊2日の旅行では、移動に時間を使いすぎると宿でゆっくり過ごせる時間が少なくなります。早めに到着できる距離や、駅から送迎がある宿などを選ぶのもひとつの方法です。
交通手段やチェックイン時間をあらかじめ確認しておけば、当日になって繰り返し調べる必要も減らせます。旅先までの移動を含め、負担の少ない目的地を選びましょう。
温泉宿で楽しむデジタルデトックスの過ごし方

温泉宿には、入浴や食事、客室での休息など、デジタル機器を使わずに過ごせる時間があります。温泉に何度入るか、館内で何をするかを細かく決める必要はありません。スマートフォンをしまう時間を設けながら、宿にある楽しみをその日の気分に合わせて選ぶと、無理のない滞在を組み立てやすくなります。
- スマートフォンを置いて楽しむ温泉
- 客室で何もしない時間
- 食事をゆっくり味わう時間
- 予定を詰め込まない1日の過ごし方
スマートフォンを置いて楽しむ温泉
温泉に入る時間は、スマートフォンから離れて過ごせる場面のひとつです。浴室や脱衣所では、スマートフォンの使用や撮影を禁止・制限している施設があります。施設のルールを確認し、客室や指定されたロッカーなどにしまってから入浴しましょう。
温泉から上がった後も、すぐスマートフォンを手に取らず、水分を補給しながら休憩する時間をつくる方法があります。そのまま客室へ戻り、落ち着いて過ごしてもよいでしょう。
ただし、デジタルデトックスを理由に長湯をするのは避けましょう。湯温やその日の体調に合わせ、施設の入浴上の注意にも従いながら温泉を楽しんでください。
温泉に入る回数やタイミングについて詳しく知りたい方は、「温泉は1日に何回入るのがよい?入浴回数の目安やタイミング」も参考にしてください。
客室で何もしない時間
温泉から客室へ戻った後は、すぐに動画やSNSを見るのではなく、あえて予定を入れずに過ごしてみる方法があります。窓から景色を眺めたり、横になったり、お茶を飲んだりと、何かを達成するためではない時間を持ってみましょう。
手持ち無沙汰に感じても、無理に別の予定をつくらなくて構いません。普段ならスマートフォンを見る短い時間を、そのまま休息に充てるだけでも十分です。
読書などをしたくなった場合は、そのとき選べば十分です。旅行だから何か特別なことをしなければと考えず、宿で何もしない時間そのものを楽しんでみてください。
食事をゆっくり味わう時間
食事も、スマートフォンから離れて過ごしやすい時間のひとつです。料理が運ばれてきたら写真を撮り続けたり、SNSを確認したりするのではなく、味や香り、食材、器、会話などに目を向けてみましょう。
写真を残したい場合は、最初に必要な分だけ撮影してからスマートフォンをしまうなど、自分なりの区切りを決めても構いません。デジタルデトックスのために写真そのものを我慢しなくても大丈夫です。
誰かと旅行している場合は、旅先での出来事や料理について話す時間にするのもよいでしょう。土地ならではの食材や季節の料理を、急がず味わうことも宿泊旅行の楽しみです。
予定を詰め込まない1日の過ごし方
温泉宿でデジタルデトックスを楽しむなら、細かな予定を決めるのではなく、大まかな流れだけ考えておく方法があります。たとえば、早めにチェックインして温泉へ入り、客室で休んでから夕食を楽しみ、夜はスマートフォンを見ずに過ごすといった流れです。
翌朝も出発を急がず、朝食や温泉を楽しんでから帰路につけば、宿で過ごす時間を確保できます。周辺観光も楽しみたい場合は、訪れる場所を絞っておくと慌ただしくなりにくいでしょう。
予定に余白を残しておけば、温泉や客室で過ごす時間など、そのとき気になった過ごし方を選びやすくなります。すべての時間を事前に決めず、旅先で選べる余白として残してみましょう。
まとめ | デジタル機器から離れて旅の時間を楽しもう
旅行中に普段よりスマートフォンやパソコンとの距離を意識し、画面を見ない時間を設ける過ごし方は「デジタルデトックス旅行」などと呼ばれています。完全にデジタル機器を使わなくても、使わない時間を決めたり、不要な通知を減らしたりすることで取り入れられます。
自然の中を歩く、読書をする、温泉や食事を楽しむなど、スマートフォンをしまった時間の使い方に決まりはありません。必要な連絡や旅行情報は確保しながら、自分の予定に合う方法を選びましょう。
私たち季譜の里でも、湯郷温泉の湯や季節の料理、客室でゆったりと過ごす時間をお楽しみいただけます。スマートフォンから少し距離を置き、目の前にある温泉や食事、会話をゆっくり楽しみたいときは、季譜の里で思い思いの時間をお過ごしください。

