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美作三湯芸術温度☆ご来場ありがとうございました
2020.01.13  スタッフブログ

昨年10月よりスタートした美作三湯芸術温度も、本日が最終日となりました。会期中は、たくさん方にご来場いただきありがとうございました!日本画家・森山知己さんと季譜の里のコラボレーション、いかがだったでしょうか。まるで元からあったように空間に馴染んでいた森山さんの日本画の数々。この度は、その展示内容をご紹介させていただきます。


フロント横に展示された存在感たっぷりの『緋鯉図屏風』。中庭からの光を受けて、金色に輝く屏風の中で泳ぐ緋鯉たち。その一匹一匹が力強く描かれ、今にも屏風の中から飛び出してきそうな佇まいでした。


緋鯉図屏風の正面に飾られた『流水紅白梅』。こちらは元々は梅のない作品でしたが、今回の展示のために梅を描いてくださいました。


梅の花は美作市の花。そして、季譜の里のマークは梅という事で、特別な配慮をしていただきました。細部まで細かく描かれたその姿は、とても愛らしい美しさを感じます。


ロビー中央の柱に飾られた『鯉魚図』。鯉が水から飛び上がり、龍になる姿が描かれています。顔は龍、胴体から下は鯉という面白い姿がとても印象的です。


ロビーの柱と喫茶コーナーの壁にかけられた、二種の『水の記憶』。形のない水に形が与えられたこの作品は、日本画ならではの技法を生かし描かれています。水と顔料、墨が乾ききる前の限られた時間の中で制作された2つの作品は、とどまる事ない水と時間について考えさせてくれるようでした。


玄関に飾られた『龍門鯉魚図』。こちらもモチーフは先の鯉魚図に同じですが、「流れの急な龍門という河を登りきったになる」という中国の伝説がより具体的に描かれています。縦の線で表された滝の流れがスピード感を伝えてくれる、動感溢れる作品です。


こちらはロビー奥に展示された屏風2対。『花卉草木 格天井屏風』という作品です。元々は、吉備中央町にある本宮山円城寺の阿弥陀堂に奉納される天井画で、今回はその一部を屏風にしたものを飾っていただきました。


24の格ひとつずつに、四季を彩る花々が描かれています。その数は、完成すれば100を超えるとか。本宮山円城寺にて、その姿を拝見できる時が楽しみです。


約3ヶ月に渡り開催された美作三湯芸術温度。作品を提供してくださったアーティストの皆さま、企画・運営に携わってくださった関係者の皆さま、そして、作品を楽しみにご来館いただいた皆さま、本当にありがとうございました!また、このような素敵な催しが開催される事を切にお祈りしています。